コミュニケーターとは人びととのコミュニケーションを図れるひとのことです。
音楽では、歌えるひとがその役を担うと大きな力になります。半世紀前には公園で歌って、参加者とも歌って、常に新たなコミュニケーションを生み出す人も現れましたが、そのような人財がたくさん生まれることはありませんでした。
4〜5人でもいい、集まっている人びとと一緒に歌って、参加者の歌声を聴いて、もちろん自分の十八番(おはこ)も披露して、十分か二十分でもいい、歌うことで心の共有をみんなで楽しんでください、と簡単なお願いを歌い手(歌の専門家)にしても難しいことでした。広場の意識が少なく、ミニ・コンサート(リサイタルなど)の意識になってしまうようでした。そんな社会の現場で音楽により、人びとをサポートする授業など大学では無かったのです。ですから幾らサンプルを示しても、コンセプトの大切さ、楽しさを話しても、理解するコンテンツが誰も持っていなかったようです。
説明の仕方、ワークショップの例、音楽を形づくる仕組みなど、何度も努力してみましたが、私の力では成果が上がりませんでした。限界を意味していて、世代交代も必要なのでしょう。