Katsuhiro Tsubonou Official Website. Act 2001~

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活動休止のお知らせ

 特定非営利活動法人 日本現代音楽協会(略称=現音)内組織・現代音楽教育プログラム研究部会(部長:坪能克裕)は、2022年度事業で現音内での活動は休止することにしました。

 1990年頃から、作曲家・音楽教育・演奏家の有志と創造的な音楽活動(音楽づくりを中心に)を展開し、91年秋には「東京現代音楽祭」(大会会長・三善 晃、大会プロデューサー&事務局長・坪能克裕。第16回音楽之友社賞受賞)で“子どもの音楽世界大会”を開催し、その後小学校だけでなく公立文化施設でも活動を拡げ、2001年には ISCM国際現代音楽祭・横浜大会で「こどもみらい2001」を開催し、世界の仲間と音楽づくりをしてきました。それを機に現音内組織として「現代音楽教育プログラム研究部会(英語の略称=EPCo M、初代部長=坪能克裕)が発足しました。
 以来 22年間、学校(小中学校・大学)・文化施設で活動を展開してきました。また作曲家が社会に開かれた社会貢献が叶うプログラムを持つチームとして実績を上げて来ました。

 最近は作曲家の有志個人が、「新しい音楽教育を考える会=代表:坪能由紀子」で作曲家・演奏家・音楽教師や音楽の専門家と組んで( TASモデル=教師・アーティスト・サポーターの略称)活動するようになりました。その成果は英語のジャーナルや論文となり、世界50数カ国の人びとの資料になり、各国で実績を上げるようになりました。組織通しが結びつき活動するというより、個人が企画に応じて任意に結びつき展開可能な時代になった、ということでしょう。

 現音としての活動にご助力をいただいた多くの人びとに感謝申し上げます。なお本活動自体は継続しております。アマチュアの音楽家でも、ご興味のあるかたは「新しい音楽教育を考える会」の Web サイトから活動概要をご覧いただき、新たな活動にご参加いただくことも可能です。

続・コスモス200

 以前、本欄でNHKの委嘱・製作・放送初演された拙作の電子音楽「コスモス200」のマスター・テープを紛失された話を書いたことがあった。
 90年代、ある教科書会社の小学校・音楽1年の鑑賞教材に採用されたことがあり、レコード製作のスタッフにオリジナル・テープを預けたことがあった。「星の音楽をきこう」という副教材で、ハイライト版として5分程に編集した時のことだった。厳しい管理の中なのに、コピー後にどういうわけかマスター・テープが消えてしまったのだ。
 二度と聴けないと思い、心底落ち込んでしまっていた。
 ところが NHKの製作スタッフが保管したマスター・テープがあったのだ。そのテープにより、この度全曲版の CDが一般発売され、誰でも聴けることになった。嬉しい限りだ。

 83年から84年にかけて、東京大学野辺山電波観測所にも伺い、毎週 NHKの電子音楽スタジオに通っていた労作だ。40年振りに再会した世界だった。

 ビックバンから現代の時間までと、夕方から朝方までの12時間を同軸に縮小して、地球の窓に飛び込む銀河からの星の音(パルサー)をキャッチした音楽だ・・・遠い星や古い星は、ピコン・ピコンと歌い、若くエネルギーのある星はブルブルブルとオートバイのエンジンのような音になっている。真夜中は、一つ一つ異なる星たち(パルサー音)の大合唱になる。そして明け方になると星の輝きが薄れて行き、ドーン・コーラス(暁の合唱)が空間を埋める・・・

  NHKの技術の人びとが凄い。70年のスタジオでの製作歴史は、世界に誇れると私は思う。是非みなさまも一度お聴き願いたいと思っている。

下記のリンクをクリックすると試聴可能なCD販売サイト「音の始源を求めて」に移動します。

https://sound3.buyshop.jp/items/72764961

名誉アドバイザー

 私なりに老化現象を感じられるようになり、作曲を除いて、公務などは少しずつ遠慮するようになって来ている。心身共センサーが鈍くなって来たようだ。

 そんな中で(公益社団法人)全国公立文化施設協会の「名誉アドバイザー」就任のお知らせをいただいた。長年全国の文化施設へ助言・支援させていただいたことが理由だそうだが、私自身は、もう指導・助言など申し上げることなど何もない、と思っていたところだったから、ビックリしてしまった。  要は、今後触れ合った文化会館の事業に「素晴らしい!」と賛辞を贈る役として、もう少しアドバイザーの仲間に加わっていること、とのお誘いだと思っている。                

東京タワー文化フェスティバルが終了しました。

 東京タワー文化フェスティバルが3月5日無事終了しました。
 そこで「世界をつなぐ歌」動画と歌唱のコンクールの結果が坪能審査員代表より発表されました。
 次回以降の本企画への推薦作品(ワッペン賞・賞金・賞状)として、吉岡愛梨「 Happy py!」と
「 Let of Smile」の2作品、くらた ここのみ「ピーマン」の計3作品が入選しました。
 なお、大分の小学生の双子姉妹「とだか あやめ・さくら」さんが歌ってくれた
「 No war We love peace forever 」に「マザーアース賞(特別賞)」が贈られました。
フェスティバル全体の動画は Youtube で配信中です。

[Youtube動画]
https://www.youtube.com/live/aJ4r_ywGgbM?feature=share&t=470

お知らせ

名前だけですが「音楽監督」で参加しています。

展望台でお昼から夜まで演奏会を中心にお祭りが開催されています。お時間に余裕のある人はお立ち寄りください。
 

コラボ・コンサートの開催

坪能克裕音楽監督の「ワールド コラボレーション コンサートIII」が開催されます。
 今回は五カ国の演奏家・作曲家が自国の音楽や日本と関連するオリジナル作品を持ち寄っての開催です。

 音楽による国際交流は、昔から多種多様なイベントが各地で行われていました。これまでのプログラムは、各国の名作を演奏・歌い合ったり、一緒に踊ったりすることが多かったようです。
 この頃は一歩踏み込んで、参加国の伝統音楽やオリジナル作品の交換も見られるようになりました。
 この会では、さらに踏み込んで、交流し合う国の音楽の要素などから新しい音楽を生み出して次世代に残して行こう、というクリエイティブ コラボレーションが特徴です。
 
 2023年1月に紀尾井ホールで、3月に東京タワー展望台333特設スタジオで、それぞれの会場に合わせたプログラムです。もちろん国外にも動画は公開されます。
 お楽しみください。

訪問の鈴

 本ページに訪問くださっている人びとにお礼申し上げます。多くの人びとが訪れてくださっているわけではありませんが、十代から高齢者まで、また様ざまな分野の人びと、よく知っているひとから初めて出会うひとまでおられるようで、言葉で言い表せないほどの感謝をしています。

 私は偉いひとでも、音楽の実力者でもありません。街には天使のような人びとがたくさんおられて、その交流の途中で生まれた感激を「自分に言い聞かせている」と言った方が合っているかもしれません。一方トンデモない人びともおられます。社会の裏側など私の知る限りの話を端から書き記して見たいと思っていましたが、私の役ではなさそうだと思っています。自分の失敗の記憶ばかりが焼き付いているようです。それを即興とコンテンポラリーで少々メモを残してみたいとも思っていました。

 もうすぐ Webでの発言は終幕です。いい年寄りが過去を言い出すのはみっともないとも思っています。創造的な文化・音楽活動の私が多少関与する「いま」を、もう少し継続させていただくことをお許し願います。

お知らせ

 

 音符が書けない自己流【はな歌】でも公募できます。

 マザーアース社で歌の公募を開始しました。あなたも挑戦してみませんか?
 いくつかの部門がありますが、坪能が審査にも参加している要項を抜粋しました。

募集要項

目的
だれでも楽しめる歌、おもしろい歌、新しい歌を募集いたします。

演奏対象
だれでも口ずさめる歌。 応募資格:世界中からどなたでもご応募いただけます。

作品形態
歌っている動画(伴奏自由)。非公開動画(指定のサイトに動画をアップし ていただきます)。未公開のオリジナル作品のみ応募可能です。編曲作品やかえ歌は応 募不可とします。動画配信に不適当と判断された映像や内容は失格とします。

  • 本人歌唱でなくても良い
  • 無伴奏のメロディーだけでも良い
  • 希望楽器の伴奏で歌っても良い ・歌唱者がメインの動画でも、歌唱者の映らない風景でも、創作アニメなどと一緒でも良い

演奏時間
3分以内

参加費
2,000 円


推薦スタンプ!付き公開 10 曲。賞金:(各1曲 5,000 円)

副賞
推薦スタンプ作品集への掲載出版。
募集趣旨や出版•作品普及のために、編曲・ 補作される場合がありますので編曲・補作を許諾了承する作品を応募してください(著 作権は出版社マザーアースとの契約になります)。
翌年以降に実施予定の、スタンプ作 品の最優秀作品賞への応募が可能になります。

審査基準
多くの人びとが一回聞いたらすぐに歌える楽しい歌に「推薦スタンプ」進呈! し公開します。スタンプ受領作品は、次年度以降の企画に優先的に推薦されます。

推薦スタンプ選考委員
坪能克裕、中西覚、丸山貴幸、丸山夏季、橘治霞

注意事項
エロ・グロなど人々が不快に思う動画や、著作権で問題があると審査員が判断した動 画は失格とします。著作権侵害のある作品は、推薦後であっても発覚した場合は、推薦 スタンプを取り消します。(その際の審査料は返金しません。)

締め切り
12 月 10 日

発表方法
2023 年 3月5日東京タワー文化フェスティバル VI にて、発表しま す。
推薦スタンプ作品を You Tube で 2023 年3月 10 日より公開します。

応募方法
1)以下のメールにて応募シートご依頼ください。
E-mail: info@cspc-japan.com
Phone: +81-3-3455-6881
Fax : +81-3-3455-6883

2)規定の応募シートにご入力の上返送し、参加費をお振込の上、オンラインでエントリーください。

継続の微力

 新年度になって、 NPO日本現代音楽協会では「現代音楽教育プログラム研究会」の部長に坪能克裕を再度任命した。

 同研究会は90年代の学校や社会での「音楽づくり」などのワークショップを多数実践し、2001年に坪能が同団体を設立して多くの企画を制作、学校や文化施設で活動を続けてきた。

 次世代の現音会員が代わる代わる部長として登板し、日本の音楽界でも異色なチームとして注目を集めてきたが、これからの時代に作曲家が果たす役割も大きくなり、隠居を願っていた年寄りの微力を再度使うように依頼されたカタチだ。坪能にとっては同会の要職を全て経験し、現在の理事・名誉会員で十分なのだがSDGsの時代、学校から社会へとつながった文化芸術の育成にも努力するよう、その希望を託されたことになった。

 文化芸術では、(公社)全国公立文化施設協会の「文化事業」などのアドバイザーにも再任されている。優れた劇場・音楽堂が多くなった現在、年寄りの出番は少なくなったはずだが、ここでも SDGsの時代に施設の人びとと一緒に考える時間や環境をいただいたことになった。

 その他、音楽財団の助成事業審査など、全国を訪ねて歩くことは今年も減らないだろう。他人の資料を読むだけでなく、自分の耳目から直接触れないと文化芸術は納得・評価できないからだ。

 教職は全て卒業してホッとしていたのに、作曲と文化事業は微力ながらも継続していくことになった。

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