Katsuhiro Tsubonou Official Website. Act 2001~

月: 2023年2月

お知らせ

名前だけですが「音楽監督」で参加しています。

展望台でお昼から夜まで演奏会を中心にお祭りが開催されています。お時間に余裕のある人はお立ち寄りください。
 

注釈譜③

 拙作「オカリナのためのコンベンション」の注釈譜
 ♪参加者全員が遠く離れたところから仲間と音の交信をする。みんなで決めた一つの音から聞こえる仲間の音から少しズレて(ハウリングを起こして)交信する
 ♪全員が中央に集まってくる。出会った仲間と即興で「会話」する
 ♪次第に遠くに仲間が離れていく

 音楽づくりの基は、一つのアイディアを、仲間どうしが考え、つくり合うことが核になっている。だから大切なことは、誰かが何かを強制したり、ダメ出しをしたりすることでなく、みんな考え(ルールもつくり)、聴き合い、楽しむことにある。
 故に時間が無い、金がない、自分たちで考えられないから、指導者が指示して決め、構成演出もリーダーが作ってしまうことがよくある。
 そして、この種の企画(作品)をリーダーに依頼すると、「作曲者は何もできないから、私(リーダー)が全部つくってあげたの」と言わしめてしまうことになる。誤解の音楽づくりの歴史が続くことはリスクとして残っている。
 しかしインストラクションの音楽の良さは、これから認められることになると私は信じている。

注釈譜②

みんなで輪になって「おはよう!」という言葉の音程で、みんなが同じ声で「あー」と出してみよう
その同じ音声をウェーブで回してみよう
隣の人と少し違う音を出して、みんなで全体の音世界を聴いて見よう
元の音に戻り、エッ という声で、様々な高音から低音まで使って、小鳥のように鳴いてみよう(パターンを考えて、同じフレーズを繰り返してみる)
歩き出して、広場全体を使って「即興で」仲間と(2〜3人ずつで)交代で「会話してみよう」
みんなが元の輪に戻って小さなウェーブをつくり、オーという声で強弱を即興でつけて、みんなの声を聴き合いながら歌ってみよう
次第に輪を広げて、全員仲間の声が聴こえなくなるまで広がったら終わり。
 

注釈譜の例である・

注釈符①

 昨年「日本ISMN コードセンター」という一般社団法人が、私も理事に加わり設立されました。世界の楽譜標準化推進支援とインフラ整備支援のために、経産省の人々や音楽産業の代表が加わり、また音楽家を代表して私も加わり、国際的な楽譜の用語統一や、それによる楽譜や楽書の検索が何処でも誰でも世界中から可能な整備をして行くことができるような、コンテンツ産業の一助になることを推奨できる組織として誕生したことになりました。

 その中で特筆されたことは、楽譜は五線紙で書かれたものだけでなく、図形楽譜、インストラクション(注釈)だけでも楽譜として認知する、ということでした。特にインストラクションだけでも、という私からの提案は大きな成果を生みました。「五線で記された音楽に忠実に」という概念から大きく広げられて行く決定は、言葉で書かれた内容で音楽が創造できて、多くの人々と共有できるということで、歴史的なことだと思われました。もちろん子どもでも創作できる世界が認められたということでした。