私の作曲家の原点にある二つの作品シリーズを記しておきます。多分誰も二度と公開の場で聴くことは無いと思われますが、私にとっては重要な作品だからです。
コンステレーション(=星座符。30本のクラリネット群のために、100本の木管群・打楽器群・コントラバス群のために、その後吹奏楽や合唱版でも半世紀前に公演)と、コンベンション(オカリナのための)の、コン・コン/シリーズです。
二つに共通する音楽は即興性です。聴き合いながら響きを生み出し、個の音と仲間の音との響き合い・歌い合いを個々通し、全体世界に浸る音楽になっていました。それは個々の星の輝きを認識し合い、満点の星の生命との交流の広場に向かい、演奏者はゆっくりと歩みながら演奏を楽しみました。
コンベンションでは、遠くから聞こえる音たちへの反応で、次第に人々は集まり、即興で会話し、やがて遠くに去って静寂が戻る、という構造になっています。
それだけの説明で、子どもたちは奇想天外な世界を描いてくれます・・・天から星が降るような響きが、小鳥たちの会話になり、仲間が仲間を呼んで喧々轟々とした集会になり、自然に歌われる讃歌になり、喜怒哀楽の呼びかけを生み出したりしていました。
町の子どもたちや大人たちも緩やかで大きな輪のルールで千変万花を表現していました。
問題は学校の授業での展開や、授業の名人の「指導案」に沿った先生がたの展開でした。授業の名人であればあるほど、自身の設計通りに仕上げてしまうことでした。限られた時間や人数、予算などを考慮して、指導者の図面通りに仕上げてしまいます。だから「みんな私がつくってやった」という自慢を吹聴することになってしまうのです。その失敗は何度も起こり、これらを今後再演する意欲を失ってしまいました。故に、幻の星たちの集会、となった次第です。