「イントロ当てクイズ」という音楽番組のコーナーがあった。数秒聞かせて回答者がタイトルを当てる企画だ。よく当てるマニアがいてびっくりしたことがあった。タイトルも大切だが、イントロは作曲者や他との差異性が出て、作品の生命線にもなっている。

 作曲家がゲストで議論に加わる企画など良くある。自己紹介でも、議題の扉での意見でも「爆弾発言」をする人が結構いる。イントロが大切なようだ。良く聞くと、中身は大したことではなくても、その後は普通の意見になっても、冒頭部の切り込みが面白い。作品を書くことと同じような人もいる。

 名曲の冒頭は、必ず爆弾導入かというとそうではないが、しかし静かに始まっても音楽構成(表現)は爆弾発言のような展開に広がっていく。